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「憧れ」 貴田明日香監督が語る作品への思い
「近づくほど、私たちはお互いを壊していました。」
ーまず、卒業制作のテーマを教えてください。
貴田:依存と愛の違いをテーマとした作品です。
女の子二人が支えあったりぶつかったりしながら苦しいほどに近づいていく様子を描いています。なぜ依存とわかっていてやめられないのか、その先に何があるのかを描きたいです。
ー制作のきっかけは何だったんですか?
貴田:大切な人との距離感がうまく掴めず、近づきすぎてしまうことがありました。傷つけ合っているのに、どうしてこの人から離れることが出来ないんだろう?と考えたとき、誰かを支えることで存在価値を得ようとする自分に気づきました。そばにいると胎児が羊水に浸かってるみたいに心が落ち着いて、だけど、近づくほど、私たちはお互いを壊していました。
傷の舐め合いしててもヒリヒリするばっかりみたいな。
周りを見渡すと、同じことで苦しんでいる人がたくさんいました。この関係性を映画にすることで、何か答えが出るかもしれない。壊し合う関係から抜け出して、ちゃんと相手に向き合うまでを描いてみたいと思いました。
ー尊敬する人はいますか?
貴田:篠崎誠先生と吉田泰子先生です。
「もっと周りの人が気持ちよく撮影できるような現場作りができるようになりたい」
ーこれから目指すべきものは?
貴田:これからは『売れる映像』を撮れるようになりたいです。今回は自分がやりたいことをやる!というのをメインに考えていましたが、今後は見る人が楽しめるような作品を生み出していきたいです。
監督としては、もっと周りの人が気持ちよく撮影できるような現場作りができるようになりたいですね。自分が思っていたより自分にできることって少ないんだな…って実感しました。周囲の協力には本当に感謝しています。
『志木・新座密着型フリーペーパー Ci-Ara vol.16』に掲載
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